1はじめに

 本校は、県都長野市の西部に位置し、善光寺の近くにある。学区は、幼稚園から大学まで、多くの学校がある長野市の文教地区となっている。また、茂菅や小田切のような山間地もあり、変化に富んだ広い学区を持っていて、238名の児童が通ってきている。

  長野市の土砂災害ハザードマップを見ると、本小学校区の多くが土砂災害警戒区域または地滑り危険箇所に入っている。有事の際には、身の安全に気を付けなければならない地域で生活している。そこで、本校では、土砂災害ハザードマップにそれぞれの児童の家の位置を記した所在地マップを作成している。(下図は児童の家を除いたもの)

2学習の始まり

 防災の学習で、日本は地震が非常に多い国で、以前に大きな地震が襲ったことを学んだ

また、長野県内にも大きな地震が発生していることを知り、今後も大きな地震が起こる可能性があることも学んだ。学習が進む中で、校内に掲示されている加茂小安全マップを見た子どもたちが、自分たちの住んでいる地域の安全・危険な場所に関心をもった。そして、「地震が起きたときに周囲の状況がどのようになるかを考え、危険な場所を回避するために、自分の住んでいる地域を実際に見て回りたい」という思いが高まった。

 そこで、フィールドワークを行い、各々が調べてきた施設や設備の安全性・危険性について考えたり確かめたりすることを通して、一人一人が防災や安全への意識を高め、主体的に防災や安全について取り組んだ。