3活動内容

①10月12日 

    平成28年度に作られた「加茂小防災マップ」について知り、確認をした。

②10月15日(フィールドワーク①)

野外活動で、裾花川沿いへ行き、水害が起こりそうな所を確認し、タブレット端末に

記録し収集した。「Field On」(マップアプリ)の使い方を確認しながら調査した。

班ごとに端末に記録してきた写真を見ながら、水害が起こりそうな場所について意見を出し合った。

【子どもたちの声】

・「山が崩れていて、川の近くまで土砂があった。土砂が川をふさげば、洪水になるかもしれない。」

・「川の近くに小さなお社があるのは、昔、洪水があったからなのかな。」

・「川沿いにコンクリートの高い壁があるから、洪水になりにくいね。」

③10月22日(フィールドワーク②)

学区内巡りをし、大地震になったときに危険と感じた場所や安全だと感じた場所の情報をタブレット端末に記録し収集した。地域の方、廣内先生(信州大学)、信州大学の学生の皆さんに協力していただき、各班に分かれて調査活動を行った。「Field On」(マップアプリ)を使い、班の仲間で話し合いながら、危険だと思う場所や安全だと思う場所を記録していった。

学校に戻ってきて班ごとにクラスのみんなに発表する場所を決め、安全・危険な場所を確認し合った。

【子どもたちの声】

・「建物の壁にヒビが入っていて、大きな地震が来たら危険だと感じた。」

・「屋根が崩れていて、人が住んでいないようなので、大きな地震が来たら危険。」

・「コンクリートの塀に補強がされていないので、大きな地震がきたら崩れるかもしれない。」

・「この通路は、両側にコンクリートの塀があって、狭いので地震がきたときに危険です。」

・「このフェンスは、補強されたので安全だと思います。」

・「この道は広く、地震がきても通れると思うので安全です。」

普段から見慣れた自分たちの住んでいる街を、地震がきたときに危険な場所・安全な

  場所ということを意識して改めて見てみると、今まで気付かなかった発見があったようだ。

自分たちで理由付けをしながら、地震がきたときに危険な場所・安全な場所を考えた

  ことは、大きな地震がきたときに、自分はどのような場所を避けて避難するかを考える役に立つはずである。自分の命を自分で守るために、とても大切な学びができたように思う。

④10月下旬

各班の調査データが統合された防災マップを見ながら、安全・危険な施設や設備について考え、確認をした。また、各グループで特に知らせたい施設や設備を選び、安全マップを作成した。

4終わりに

 この学習では、地域の方にも参加していただいた。地域の方に「この場所は、フェンスを直したばかりだから安全だよ。」や「ここが、この地域の防災倉庫だよ。」など、地域のことを詳しく教えていただくなど、地域の方々とつながりをもつことができたことがよかった。

  また、「Field On」(マップアプリ)を使うことで、子どもたちが実際に街を歩いて記録したことがすぐに見え、子どもたちの学習意欲にもつながった。そして、自分たちで考えて決定し、みんなに共有することの良さを味わうことができた。

子どもたちは、はじめに地震の怖さを学んだ。しかし、それだけではなく、その地震に対して自分たちは何ができるのかを考え、防災意識を高めることにつながる学習となった。