防災教育を中心とした実践的安全教育総合支援事業の取組について -児童が自ら考え行動できる能力を養うための取組- (長野市立加茂小学校 )
3.学校防災アドバイザーの関わり
(1)ソフトウェアの今年度用への更新と本年度方針打ち合わせ(メールにて):7月~8月
(2)ソフトウェアの動作確認と授業訪問(フィールドワーク):8月30日8:45~10:20
①参加者:DoChubu落合さん 信州大学教育学部学生4名
②内容:タブレット端末が正常に動作しているかの確認と、子どもたちの活用の様子を観察。学生チューターへの助言。
(3)授業訪問(フィールドワーク) :8月31日8:30~10:30
③参加者:信州大学教育学部廣内大助教授、同学部学生4名 他校からの参観者数名
④内 容:班に分かれてフィールドワークを行うため、最中の交通安全面およびソフトウェアの操作等、児童の活動について円滑に行えるようにしていただいた。
(4)ソフトウェアについて:DoChubu落合さん
・フィールドワークで行ったデータが見えなくなるなど、不測の事態が起きるたびに電話やメールで、解決のために複数回のアドバイスをいただいた。
(5)今年度の実践について:信州大学教育学部廣内大助教授
・今年度の実践を進めるにあたって、児童が自ら考え行動できる能力を養う取組について、メールにて複数回のアドバイスをいただいた。
4.活動状況
(1)活動のテーマ・参加者
自宅で発災したときに避難所までの避難経路を考える。3学年児童40名。
(2)活動のきっかけと目的
子どもたちが、マップの中から自分たちの家を探し、その地図に書き込まれている線の意味を知ったときに、「いざというときに家から安全に小学校まで避難することができるのか確かめたい」という想いが高まった。
そこで、いざというとき、自宅から安全に避難することが本当にできるのかを考え、自宅から避難所である学校までのルートが本当に安全なのかどうかを確かめることを通して、一人一人が防災や安全への意識を高め、主体的に防災や安全について取り組む。
(3)活動内容
【8月30日、31日】
野外活動で、大地震になったときに危険と感じた情報をタブレット端末に記録しながら収集していく。
【9月4日、5日】
各班の調査データが統合された防災マップをみながら考察する。
【9月6日、20日】
野外活動で、同じスタート地点からそれぞれの班が決めたルートを通り、避難所である小学校までの避難経路が安全に行けるか調査する。
【9月中旬~】
各班の調査データが統合された防災マップをみながら、適切な避難ルートはどこなのかや、何に注意すべきなのかなどについて考える。
【9月下旬~10月上旬】
学習したこと基にテーマ別チームを作り模造紙や模型を用いてまとめる。テーマは「理想の西長野」「地区別の危険箇所」など、子どもたちのアイディアで決定した。
作成したものについては、その後、日本損害保険協会主催の「ばうさい探検隊マップコンクール」へ出品した。
(4)防災マップの様子