5.事業の成果及び今後の課題

  • ICT(タブレット端末)とGIS(地理情報システム)を活用した防災学習の取組を実施することができた。

  • 日常的に目にしてきた裏山や通学路などを防災の視点で見ることができた。

  • 班での活動を全体に紹介する必要があるので、伝える力が向上した。

  • タブレット端末を使った学習であったので、ICT活用の力が向上した。

  • タブレット端末にコメントを入力するので、習いたてのローマ字を習得する力やタイピングする力が向上した。

  • 野外活動で自ら見て回り、実際に安全に避難できるのか考え合ったことで、自分たちの住む地区の安全について考えを深めることができた。

  • 子どもたちが決めた最適な避難ルートが通常の通学路と異なる結果となった。そのことから、通学路はお家の方がどのような思いで決めたのか、本当に安全なのは自分たちが調査結果から導き出したルートか、お家の方が決めた通学路か議論になり、一度考えた自分たちの成果ともう一度見つめ直すという、より深い学びの場が生まれた。

  • 地域における防災活動も進められているが、地域と学校が連携するに至っていない。学校での防災教育を紹介するなど、できるところから進めていきたい。

6.本事業に関連した取組の発信(スタート時からの取組)

 (1)日本教育工学協会:第42回 全日本教育工学研究協議会 全国大会にて発表

  平成28年10月15日

  ・参加者:藤井善章教頭、野池徹哉教諭、小松賢吾教諭

  ・内 容:タブレット端末によるGISを用いた防災学習支援用ソフトウェアの開発

 (2)廣内大助教授講義の長野市教職員研修講座「大震災から学ぶ学校の防災管理、防災教育」の中で実践発表

  平成29年7月14日

  ・発表者:藤井善章教頭

  ・内 容:見つめ直そう私たち加茂地区の安全

(3)日本教育工学協会:「教育の情報化」実践セミナー 2017 in 飯田にて発表

  平成29年8月26日

  ・参加者:藤井善章教頭

  ・内 容:GISを用いた防災学習支援用ソフトウェアを活用した防災マップづくり

(4)日本教育工学会:第33回全国大会にて発表 平成29年9月16日

  ・参加者:藤井善章教頭

  ・内 容:小学生の防災マップ制作を支援するアクティブラーニング・ツールの実践検証

(5)日本教育工学協会:ニューズレター121 (2017 vol.3)に掲載

  平成29年11月1日発行

  ・内 容:GISを用いた防災学習支援用ソフトウェアを活用した防災マップづくり

(6)長野市教育センター研修講座にて実践発表

  平成30年7月6日(金)

  ・発表者:武田昌之

  ・内 容:見つめ直そう私たちの加茂地区の安全

(7)日本教育工学会:第34回全国大会にて発表 平成30年9月30日

  ・参加者:藤井善章前教頭 小松賢吾 武田昌之 他4名

  ・内 容:小学生児童による通学路の危険度判定を支援するアクティブラーニング・ツールを用いた防災授業実践

(文責 教諭 武田昌之)