防災教育を中心とした実践的安全教育総合支援事業の取組について -児童が自ら考え行動できる能力を養うための取組- (長野市立加茂小学校 )
1.はじめに
長野市立加茂小学校は、県都長野市の西部に位置し、善光寺の近くにある。学区は、幼稚園から大学まで、多くの学校がある長野市の文教地区となっている。また、茂菅や小田切のような山間地もあり、変化に富んだ広い学区を持っていて、213名の児童が通ってきている。
2.本校の防災教育について
長野市の土砂災害ハザードマップを見ると、本小学校区の多くが土砂災害警戒区域または地滑り危険箇所に入っている。有事の際には、身の安全に気を付けなければならない地域で生活している。そこで、本校では、土砂災害ハザードマップにそれぞれの児童の家の位置を記した所在地マップを作成している。
また、現在の学校防災アドバイザーの指導の下、一昨年度、信州大学と特定非営利活動法人Dochubuが開発した防災学習支援用ソフトウェアを活用した防災マップづくりの実践を行った。このソフトウェアは、タブレット端末とWeb-GISを連携させることで、防災情報収集を効率化し、限られた時間の中で児童が防災についての思考・判断をより深められ、かつ学年に応じた取組をサポートでき、協働的に防災マップを作成していけるものである。