令和6年3月12日

信州大学教育学部

1.実施概要

 信州大学教育学部 防災教育研究センターが支援し、各校で取り組まれている成果を他校の児童や保護者、地域住民に発信する「防災学習成果発表会」を行った。児童が主体となって調査し作成した学区域の防災マップ,避難行動のあり方などの成果を発信することで、学校や保護者の方、地域住民の方を巻き込んだ防災意識の向上へと繋げることを目的としている。

開催時間 令和6年2月28日(水)9時30分~11時40分

場所 zoomによるオンライン発表会

主催 信州大学教育学部 防災教育研究センター

後援 長野県教育委員会・長野市教育委員会・白馬村教育委員会・鹿児島市教育委員会

参加者数  約50名

主な参加者 学校・保護者・教育委員会・住民自治協議会・行政・気象台・市民防災団体・防災関係研究機関 等

2.内容

09:30~09:35 開会あいさつ(長野市立清野小学校校長)

09:35~10:00 長野市立清野小学校 5年 「防災博士になろう~危険を知って、家族や地域と備える防災学習~」

10:00~10:20 長野市立信里小学校 5年 「信里の防災マップをつくろう」

10:20~10:40 長野市立松代小学校 5年 「大切な人を守るために」

10:40~10:50 休憩

10:50~11:10 白馬村立白馬南小学校 6年 「災害発生‼我が家の最適な避難場所は?」

11:10~11:35 鹿児島市立東桜島小学校 5・6年 「大噴火した時、安全に避難するためには」

11:35~11:40 閉会あいさつ(鹿児島市立東桜島小学校校長)

3.参加者からの感想(一部)

【全体を通しての感想】

・自分の足で歩いて危険な個所を抽出したり、その対応について意見を述べたりするなど子どもたちのレベルの高い素敵な発表でした。また、地域の方と交流し、アンケートや意見交換されたことも大変良かったと存じます。(教育関係団体)

・このような場があることがとても大切な学びの場になりますし、互いに伸びる機会になると感じました。自分達で取り組んできていることがあるからこそ、他校の発表に興味をもったり質問したりする姿が見えたのだと思います。生き生きと話す生徒の姿がとてもよかったです。(学校教職員)

・学習を積み重ねている学校の発表は良かった。命あってこそ教育を受けることもできるので、小さいときからの学習が大切。子どもの姿が見える発表が良かった。地域の宣伝を入れた発表が良かった。小学校の防災学習が地域防災力の向上につながる事を実感しました。(自治会関係者)

・「内水氾濫」という言葉を小学生が発表で普通に使っているのに、ある意味驚きました。一方で、「内水氾濫」をどう理解し、説明できるのか、気になりました。(中略)突然の質問にも、わかりやすく的確に答えられるのは、すばらしいと思いました。(大学等研究機関職員)

【長野市立清野小学校に向けて】(一部)

・動画の完成度の高さにも驚きましたが、一人ひとりの演技力・表現力の高さにも脱帽でした。家族や地域の皆さんを巻き込んでの防災学習を通して学んだことを発信することに意義を感じ、自信を持っていることを感じました。きっと保護者や地域の皆さんもあの動画を見て喜ばれたことだと思います。

【長野市立信里小学校に向けて】(一部)

・避難する過程で危険な場所など、いざと言うときに見落としがちなことも、知っておくことが大切だと分かりました。防災ダムの機能についても、意味や大切さも知ることができ、地区ごとに防災マップを作り地域に配布することは、地域の人たちにも大変役に立つことだと思いました。

【長野市立松代小学校に向けて】(一部)

・災害時に関してのアンケートの結果が興味深かったです。(中略)防災マップ・道路の確認、防災グッズの準備のためのチェックリストの作成、自分をまもるために行動することが地域の人たちも守ることにつながっていくのだと、改めて思いました。

【白馬村立白馬南小学校に向けて】(一部)

・様々な災害や避難所の設備を考慮しながら避難所ルートを考えて、場合によっては自宅に残るという選択肢があることもよく考えを練られていると思いました。

【鹿児島市立東桜島小学校に向けて】(一部)

・東桜島小学校の子がヘルメットをもってきて、登下校に使っている(かぶっている)ことを実際に示し、ヘルメットを叩いて堅さがわかるようにしたのも良かったと思います。突然の質問にも、わかりやすく的確に答えられるのは、すばらしいと思いました。

以上