1.ねらい

洪水発生時に清野地区にいた場合、避難するための安全な場所と危険な場所をハザードマップで予想し、実際に地区を歩いて自分の目で確認する。

2.活動の概要

  ・廣内先生(信州大学教育学部教授)の研究室の協力により、タブレット端末と防災教育用アプリ『フィールドオン』を利用。

  ・アプリを使用し、タブレット端末で撮った写真をそのまま地図上に表示したり、自分たちがいる場所にハザードマップを重ね合わせて危険性を確認したりし、写真に合わせたコメントを残す。

  ・立体地図で安全だと自分が感じた場所を確認し、洪水時の避難の仕方を考える。

3.児童による調査報告

  ・洪水は身近だが「自分の家は大丈夫だろう」という児童が大半であった。しかし洪水ハザードマップをみると、清野地区のほとんどが危険区域であることがわかった。

  ・岩野地区は過去に大きな被害が何度かあったことを児童は知っていた。洪水の原因について千曲川がすぐ近くで川の曲がり角にあるため、被害が多くあったのだと考えた。

  ・調べながら、各地区や学校に「防災倉庫」や「土のう」があることに気がついた。

地区の方々が防災に備えて用意していることを感じることができた。

  ・実際の立体模型をみる機会があり、安全だと思ったところの高さを、実際に見たりさわったりして確認することができた。

4.児童の感想

・自分の家は大丈夫だと思っていたけれど、地図をみると危ないことがわかった。離れ山の防災倉庫は最近置いたばかりだとわかりびっくりした。もし災害があったときにあわてず離れ山に避難して、そこに食べ物があるから役にたつと思った。

5.まとめ

・タブレットのマップを見て学ぶだけでなく、実際に歩くことで土地の高低を感じ、危険な場所を感じ取ることができた。

・学習を行う前は、「自分の家は被害をうけないだろう」とぼんやりと考えていた子どもたちであったが、ハザードマップが赤に塗りつぶされているのを見て、「洪水になれば自分の家は水につかってしまう」ことを知り、大変驚いていた。

・「洪水になった場合はどこ逃げればよいか。」自分たちが学んで感じたことや考えたことをわかってもらおうと子どもなりに考えてパンフレットにまとめた。保護者や地域の方に配布して、地域の防災の意識を高めたい。 ・洪水発生時に自分や家族はどこに避難するのが適切かと考えを広めることができた。そして、「避難するための準備」などに意識を向け、自分のこととして考えることがで