1.ねらい

土砂災害発生時、清野地区の危険なところはどこなのか、実際に地区を歩いて自分の目で確認する。

2.活動の概要

 ・廣内先生(信州大学教育学部教授)の研究室の協力により、タブレット端末とそこにインストールされた防災教育用アプリ『フィールドオン』を利用する。

 ・長野市土砂災害ハザードマップをもとに、清野地区の土砂災害警戒区域がどこであるのかを実際に歩いて確認し、タブレット端末で現地の写真を撮影する。

3.児童の様子

 まず、昨年度防災学習の資料を見たり、4年生と6年生の話しを聞いたりした。昨年度は川の氾濫による水害について学習を進めたことが分り、今年度は土砂災害について学習を進めていくことにした。長野市の土砂災害ハザードマップをもとに、清野地区でどのあたりに被害がありそうか確認をした後、1区⇒2区⇒3区の順で3回に分けてフィールドワークを行った。

【1区】

  ・赤いところ(レッドゾーン)は、山が崖っぽくなっていたり山の形が丸くなっていたり、線路があったりしていたということがわかりました。山の高さが高い程黄色の場所が長いところに気がつきました。

  ・山側の道路くらいまでがレッドゾーンだということが分かった。レッドゾーンは少ないけれど、イエローゾーンは多かった。

【2区】

  ・1区より2区の方が黄色や赤が多いということもわかりました。(私の家も黄色ゾーンに入っているのでしっかり準備をしておきたいです。)

・レッドゾーンとイエローゾーンの境には柵があるところが多かった。

・2区は黄色が多くて、家も黄色ゾーンに入っていた。

【3区】

  ・3区は、1区や2区よりも土砂崩れや崖崩れの危険性が少なかった。離れ山神社が土砂崩れや崖崩れの危険性がないとわかった。

  ・予想通り、3区も、1区や2区と同じで山が危なく、何もなくて広いところは安全だという事がわかりました。3区では、安心なところも見つけられたので良かったです。

  ・(航空写真で見ると山が続いているように見えた)ここは赤なのに、となりのここはなんで何もない(赤にも黄色にもなっていない)のだろう、と思っていました。実際行ってみたら、他の所と違って、低くて木が生えていて、緑っぽく見えていたんだなと思いました。

  【感想】

   ・赤い場所は、石みたいなものでできていたり、斜めになっていたり、まるっぽく斜めになっているような場所だとわかりました。地図だけじゃわからない事を近くに行って、調べられてよかったです。

   ・地図では山のように見えたものも、実際に見たら、山では無いところもあった。意外と山から離れた場所でイエローゾーンが終わっていた。

 ・沢山危険なところがあるということがわかったので土砂災害が起きたときにすぐ逃げることができそうです。

4.まとめ

・土砂災害について、タブレット上の防災マップと実際に行った場所で感じたことの違いに気づいていくことで、子どもたちは今自分が住んでいる地域の土砂災害について、真剣に向き合うようになっていった。現地に足を運んで学んだ土砂災害の学習が、家族を含めた地域の防災について考えるきっかけとなり、「実際に逃げるとしたら」と自分の事として考えるようになった。