(2)防災マップを作ろう(5年生)

①ねらい

 ・危険箇所や安全箇所を1つの地図にまとめて見られるようにすることで、児童、保護者、地域の防災への意識を高める。

②活動の概要

 ・信州大学(廣内先生の研究室)の学生の協力を受け、防災教室で各家庭から挙げていただいた危険箇所や安全箇所を『大雨』『地震』『その他』に類別してweb上のマップに登録した。

 ・マップで示されている箇所やコメントをもとに、5年生児童が現地の写真を撮り、マップに反映させる。

③児童の様子

 ・『ブロック塀が倒れるかもしれない』『公民館に逃げる』といったコメントをもとに、友だちと相談しながら写真を撮った。後日、マップに載せる写真を選ぶためにそれぞれのグループが撮った写真を見比べた。子どもたちは、友だちや車、木が一緒に写っている写真だと、塀や建物の高さがより分かりやすくなることに気付き、写真撮影や写真選びの視点を広げることができた。

 ・数ある写真からマップに載せる写真を選んだり、印刷用のマップに載せる写真を決め出したりしたことで、それぞれの地区による特徴にも気づくことができた。

    1区:千曲川に最も近い地区であり、住宅街にはブロック塀が多い。避難できる安全な場所が少ない。

    2区:山に近い地区であり、蓋のない水路や池が多い。

    3区:塀やフェンスが多い。避難できる場所が多くある。

 ・昨年度の学習では水害に視点を置いたが、今回の活動を通して、地震や交通安全など広い視野で自分たちの住む地域を見つめ直すことが出きた。

④完成した防災マップ

※印刷用では各地区6枚の写真を抽出しているが、web上のマップではすべてのポイントに対応した写真がある。 

⑤児童の感想

  ・これから先も何が起こるかわからない。もし、岩野に入ってくることになりそうなら、すぐ避難できるようにしたい。

  ・去年も感じたけど、2区は洪水よりも土石流の方が心配。大雨が降ったら、なるべく山から離れたところに避難するようにしたい。

  ・写真を撮るときに全体を写すようにして、どのようになっているのかが分かりやすいように気をつけた。