総合的な学習の時間「震災~故郷への思い~」(防災教育)のカリキュラム開発(飯綱町立飯綱中学校)
4.事業の成果及び今後の課題
【成果】
- 総合的な学習の時間の実践を考えたとき,体験的な学習は欠かせない。したがって,その基盤は地域にあり,地域に寄る学習になっていく。中1の段階で防災マップをつくるという視点でフィールドワークを行ったことは,今までの経験にはない視点で地域を見直すこととなり,ICT等の利用を含め,今後の総合的な学習の基盤になる学習になった。
- 実際に被災された方の講演をお聞きし,さらに防災マップづくりの第一人者である廣内先生の講演をお聞きし,実際に防災マップ作成をさせたことは,生徒たちの防災に関わる意識を大きく向上させることができた。
【課題】
- 生徒の防災に関わる意識は高まってきているが,反面我々職員の防災意識は旧態依然で向上は図られていない。今後,生徒の学習の成果や今回の事業を教職員の中で広めていくことで,防災意識を高め,学校全体の防災のあり方を見直す機会にしていきたい。
- 防災マップづくりは今年度だけでは不完全であり,継続的に更新していくことが大切である。今後,この活動を本校の教育課程でどのように位置づけていくか検討していく必要がある。