総合的な学習の時間「震災~故郷への思い~」(防災教育)のカリキュラム開発(飯綱町立飯綱中学校)
3.授業の様子
(1)木村さんの講演 ~東日本大震災 6年後の現実と防災~
福島の帰還困難区域で今も娘を捜し続ける人、木村紀夫さん。6年前の3月11日、自宅近くにいた家族3人が津波に流され行方不明になった。捜しに戻ろうとした木村さん。それをはばんだのが、東京電力福島第1原発の事故。原発から3kmの場所にあった木村さんの自宅、警戒区域とされ、立ち入りさえできなくなった。「まだ生きているかもしれない。」木村さんは周囲の避難所で家族の安否をさぐるしかなかった。
父親と妻はその後、遺体で見つかった。しかし、娘の汐凪(ゆうな)ちゃん(当時7才)の行方がわからない。それから6年、放射能という壁にはばまれながら、気の遠くなるような捜索を続けてきた。( NHK クローズアップ現代+より) |
(生徒の感想)
- 一番,心に残ったことは木村さんが今行っている活動と今後の生き方についての話です。菜の花を植える活動など,仲間と一緒にがんばっていることが,とてもすごいことだと思ったし,見習った方がいいと思いました。
- 汐凪ちゃんのマフラーやジャージが見つかったときは,汐凪ちゃんも木村さんも両方ともうれしかったんではないかと思いました。汐凪ちゃんとつながった。本当にそうだと思いました。
- 木村さんは辛いこと,苦しいことがあったと思うけど,頑張っているのでとてもすごいと思いました。私だったら辛くて,最後までできなさそうなことを仲間といっしょにやっていて,私も頑張らなくてはいけないと思いました。また,改めて仲間の大切さが分かりました。
- 自分たちが今,震災があった場所に,どんなことができるのか?自分たちはこれから防災について何をするのか?しっかり考えたいと思いました。木村さんのように頑張り続けたいと思います。そして,自分たちの地域について関心を持っていきたいと思いました。
- 木村さんのふるさとへの思い,大切な家族への思いが伝わってきた。この学習では福島の現状が知ることができてよかったです。もし自分が木村さんと同じ境遇にあったら,木村さんがしたことはできないです。木村さんの行動はすごい勇気を感じました。防災については,これから非常事態にあわせて,電気,ラジオ,食料が用意できたらいいです。講演を聞いて,防災への意識が高まりました。これからの学習で飯綱町の防災について考えられたらいい です。