自分たちにできることを考えよう

(9)講演会より

 廣内先生が、実際に能登半島に行ってきた様子や、実際に避難所での生活について、写真を見ながらお話された。能登では未だに避難生活を続けている方々が大勢いて、避難所に避難すれば安心だけれど、そこではお客さんではなく、集まった人で協力して生活しなければ成り立たないことなどを児童にもわかりやすくご講演いただいた。

【児童の感想より】
 ・もし災害が起きた時には、みんなで助け合って協力することが大切だということを学
んだ。いつ災害が起きても困らないように、今から準備しておきたいと思った。
 ・避難所に逃げても食べ物がたくさんあるわけではなく、ペットや小さな子どもがいる家庭は大変だと思った。小さな子どもやお年寄りを大切にできるといいと思った。

 4.事業の成果及び今後の課題

 今年度は子どもたちが主体となって防災学習を展開することができた。4年生では、当時の様子を覚えていない子どもも多くいたので、5年前の塩崎の様子について家の人にアンケート調査をした。そして、授業参観では、ハザードマップを見て自分の家はどのくらいの浸水が想定されるのかを調べ、家で子どもしかいなかったらどうやって親に連絡を取るのか、どこへ避難するのかなどを、親と一緒に考えた。4年生の授業参観での学びを職員研修でも共有し、さらに、塩崎地域の水害による被災の様子や、地域の方が助け合って復興してきた努力を知ることができた。

  災害はいつ起きるかわからないので、5年前に塩崎でおきた水害を風化させないためにも、地域の災害記録をもとに、自分たちが今できることを考える授業は必要なことだと感じた。今後は、全校で水害を想定した避難訓練を計画していきたい。

(文責 教頭 菅沼 純子)